『ふあ…ん…』

最後のてんこ盛りスプーンを大きな口で頬張り、幸せそうな顔をする。


「………うら!」
『ふあぁん!ちょっ、あにき…』

完全無防備な空の脇を思いっきり掴む。骨と骨の間の人間の弱点、そこに指を4本入れ込む。

さぁ、喚け!暴れろ俺の指よ!

わきゃわきゃわきゃわきゃわきゃわきゃわきゃわきゃ!!

『あははははははははっ!あはっ、や、やめて!あはははっ!はあぁん!』


時折艶めかしい声を出す、バカめ、それはこっちを興奮させるだけだ!


右手にカップ、左手にスプーン。どっちもまだアイスがちょっとついていて、フローリングに落とすわけいかない。

ゆえに空の抵抗の術は脇を締めるだけ。
だがそれも指がしっかり入った状態では、接触面積を増やす自殺行為。