学校からちょっと離れた住宅街、その一角に存在するマック。

なぜこんなところに?
とも言えるほど不釣り合いなポイントにあるのだが、なぜか潰れない。







「……、で?相談ってのは?」

シェイク3つで窓際の角のテーブルを占拠してしまうことに申しわけなさを感じる。

それに構わず、わくわくと眼を輝かせながらきらの言葉をまつ空。

あ、今日の晩ご飯、グラタンにしよう…


「もう相手がお前だから躊躇わないな。実は、俺、水江さんが好きなんだ。」


水江…、あぁ、優か!

『へぇ~。優ちゃんがぁ。優ちゃんかわいいもんね!』

笑われたり引かれたりしなかったことが嬉しかったのか、きらは続ける。


「だ、だろ!?最初はただのかわいい子としか思ってなかったんだけど、なんか合宿終わりから急に気になりだして…」


『ふんふん。で、俺は優ちゃんが好きなんだ!って気づいたんだね!』


どうでもいいが空。
そんなにテンション上がることなのか?
よく喋るな…


「あぁ、でも俺、水江さんと話せることなんて何もなくて…。」