「海くん。空ちゃん。売店?私も一緒していい?」

校舎と売店を繋ぐ渡り廊下で、木乃香が俺たちを呼び止めた。

『木乃香ちゃんだ~!いこいこっ!』

「あの…さ。二人とも、明日…ヒマかな?」


ポケットをまさぐりながら、俺らの後ろをついてくる。

『あした?…は、なんもなかったよね?』

「なかった…な。」

強いて言うたら、新しい漬け物作りと洗濯機の掃除ぐらい…


「えっとね…、明日、一緒に…プールに行かない?」