足をプールに入れ、つま先を組んだり離したり。

「かわいいよ、すっごく。特に腰周りは高得点です。」

「ホント!?よかったぁ~。」


お腹周りを抱えながら、体を揺らす。
自慢の部分を誉められたのが、そんなに嬉しかったか。


「私も遊ぼ~っと!へ~ぃ、空ちゃん!」

『へ~ぃ、優ちゃん!』

プールに流れ入り、帰ってきた空とじゃれあう。


そして、ふと思う。

合宿の時優は言った。
《絶対に海くんを諦めない。振り向くまでずっと好きでいる。》

そのすぐ後に優は俺と空の関係を大地から聞いて知った。


なら優は、結局俺を諦めたのか、それともまだ…