運命の歯車-不思議の国のアイツ-




約1年前、暴走族蒼炎のメンバーが、5人がかりで、コウの友人の一人をリンチして、病院送りにした敵討ちだった。



暴走族蒼炎という、この辺りでは有名な暴走族に、リョウとコウの2人で集会に殴りこんだ。



今となっては、懐かしい思い出だが、よくよく考えると、殺されていてもおかしくはなかった。



ひとえにジンが、その場にいたおかげだった。



リョウとコウ、2人で、10人程度殴り倒したが、そこにジンが現れ、リョウとコウは、ジンひとりにあっという間に殴り倒されてしまった。



普通なら、そこで、とんでもない目にあわされるのだろうが、ジンは、リョウとコウを殴り倒した後で、「落ち着けよ、小僧。何があったんだ?」と、リョウとコウから話を聞いてくれた。



そして、話を聞いた後で、リンチをした5人を蒼炎の中から探し出して、リョウとコウの代わりに殴り飛ばしてくれた。



「悪かったな、小僧。」



素直にコウとリョウに頭を下げ、後日、病院までコウの友人に謝罪までしてくれた。