「そうか、レイジ。ちょっと聞きたいんだけどな。何でレイジは、紅蓮やめられないんだ?」
コウは、レイジと握手した手を離しながら、尋ねた。
「・・・・。」
レイジは、困ったような表情になり、黙ってしまう。
「紅蓮は、はっきり言って、ヤクをさばいたりする外道な族だろ?そんな族になんでいるんだ、レイジは?」
コウは、黙ったレイジを気にせずに言葉を続けた。
「・・・紅蓮は、外道じゃねぇ!」
いきなりレイジが、叫ぶ。
レイジの目は、コウを睨みつけていた。
「・・・だったら、誰が外道なんだ?」
コウの言葉は、紅蓮のレイジの一番つかれたくない点を的確についた。
「それは・・・・。」
言葉に詰まるレイジ。
「そりゃ、今の総長だろ。」
そこまでベンチに座ったままでコウとレイジのやり取りを聞いていたジュンが、ベンチから立ち上がって、コウの側まで来て、口を開いた。
「・・・今の総長?」
コウは、隣に来たジュンを見る。
「ああ、紅蓮が、今のような外道な族に成り果てたのは、今の総長になってからだよ。それまでは、一本筋の通ったいい族だったよ。」
「・・・やけに詳しいんだな、ジュン。」
「・・・ああ、紅蓮の前の総長は、うちの中学の出身でな。ちょっとした知り合いだったんだよ。」
ジュンは、どこか悲しげに答えた。


