今日は本当に予約がいっぱいで、廉さんは休みなしに働いてる。 「廉さん、お先です」 「はいよ。それ取って」 「あ、はい」 それとは、髪に付ける大きなコサージュ。 真っ白の一瞬で元気になれるような花だった。 「ありがとう、廉さん」 「はい、お疲れ様でした。楽しんでおいでね」 「はい。また来ます」 お客様は笑顔で帰っていった。 「今日は着付けとヘアメイクで凄いな」 「最後のお祭りですからね」 「もう最後か。あっという間だな、夏も」 「そうですね」 .