夏の夜は、昼間と違って少し気持ちがいい。



夜風を浴びながらアパートまでの道のりを歩く途中、お祭り帰りの人たちとすれ違った。



綿飴やりんご飴を持っている人や、水風船や小さな金魚を持っている人たちもいた。



友達と笑いながら歩く人や、手を繋いで仲良く歩く恋人たちも。



こうして見てると、毎年自分が行っていたお祭りの事を思い出す。



健ちゃんとも行ったっけ…。



もう戻ってくる事のないあの頃が、なんだか懐かしい…。




.