奥で洗い物をしていると、雪菜さんがやってきた。
「今日もしごかれてんね」
「はい。毎日ですから」
「でも見てて飽きないよ、アンタたち」
「どういう意味ですかぁ?」
「まぁまぁ。でさ〜、この間の一晩一緒に過ごした感想は?」
「ちょっ…。何で知ってるんですかぁ!?」
「だってアタシが送らしたんだも〜ん」
「雪菜さんが!?」
まさか雪菜さんが仕込んだものだったとは。
「畑野さんの事、好きなんでしょ?」
「え……」
「好きなら好きでいいじゃん。素直が一番だよ」
「雪菜さん…」
そう行って雪菜さんはフロアへ戻っていった。
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