練習を始めてから1時間程経った時だった。 「やってるな、見習い」 先に帰ったはずの廉さんがまたお店に戻ってきた。 「どうしたんですか?忘れ物ですか?」 「あぁ、ちょっとな」 スタッフルームへ入っていったと思ったらすぐに出てきて、アタシが練習してる隣の席に座った。 え!?って顔をしてるものだから、廉さんはチラッとこっちを見て、 「手が止まってんぞ」 言って、それからずっとアタシの作業を見てた。 .