まさか廉さんに抱きしめられながら、こんな言い合いをするとは思ってもいなかった。 「真山が本当の事言うまで離さねぇからな」 「だったらこのまま……」 「盛ってんじゃねぇよ」 「それは廉さんの方ですよ」 「うるせぇよ。何も言えねぇように口塞ぐぞ」 「言ってる事、矛盾してます」 「お前、ムカつく」 「だって本当の事っ……」 フワッと力が抜けて体が離れた瞬間に口が塞がった。 触れる2つの唇。 そのまま目を閉じた。 .