廉さんの板は、ホテルのフロントに預けてきたみたい。 その変わりにソリを持って。 「ちゃんと着いてきてるか?」 後ろを気にしながら歩いてくれる。 「大丈夫ですよ〜」 そんなさり気ない優しさが好き。 「こんなとこで迷子になったら終わりだからな。俺の横歩け」 廉さんの隣に行くと、ジッとアタシの格好を見る。 アタシが不思議に思っていると、 「風邪引くだろ。」 言って、アタシが着ているウェアを直し始めた。 、