堤防の上に2人並んで腰をかけた。
「旅行の事、お前はいいのか?いきなり決まったけど」
「いいんです。予定もなかったんで。廉さんは?大丈夫なんですか?」
「俺は毎年、隼人とボードだったからな。お前と中山が加わったってだけだ。でも、アイツらの邪魔はできねぇよな」
確かに、付き合ってるのか付き合ってないのかよくわからない、あの2人の関係を邪魔する事はできない。
向こうはどう思ってるのかわかんないけど。
廉さんは続けてこう言った。
「まぁ中山もだけど、まさかお前とプライベートで旅行とはな。楽しみだよ」
最近、嬉しい言葉をたくさん言ってくれる廉さん。
だけどね、言ってくれた分だけ離れるのが辛くなるんだ……。
.

