途中、コンビニに寄ったりして着いた場所は、冬の海だった。 廉さんとは2回目の海。 この日は殆ど風もなく、穏やかな海だった。 「誰もいないですね」 「こりゃ、貸切だな」 真っ暗な砂浜に、灯台の明かりが1つ。 遠くの夜景がほんわり浮いているだけで、まるで2人だけの世界にいるようだった。 .