ゆっくりと温泉に浸かり、日々の疲れをたっぷりと癒やした。
部屋へ戻る帰り、途中でたまたま店長と会いロビーに置いてあるソファーに座って少し話した。
「毎年こんな旅行があって、みなさん幸せですね」
「たまには息抜きもしなきゃね。ヒカルちゃんもこれから毎年これるね」
「はい。今日はすっごく楽しかったです」
「それはよかったよ」
そう言った店長だけれど、表情はどこか曇ってた。
「店長?どうかしましたか?」
『いやいや』と言わんばかりの表情。
「あの…、アタシでよければ聞きますよ?」
店長はこっちを向いて微笑んでくれた。
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