あたし達は校舎内を走って体育館の横まで来た。 ――――誰? そう思い男の子の顔をのぞいた。 ドキッ 久しぶりにこのドキドキを感じた。 この顔。 あたしは覚えてる。 好きだったのに傷つけられて自分が変わるきっかけとなった男。 ―――天宮 俊。