白いソファの下で

ふと、玄関から呼び鈴の音が聞こえた。



あの人が来たんだ…



あたしは少しだけ悲しい気持ちになった。



ガクは少しだけ嬉しい気持ちになる。



ガクはすっと立ち上がり、玄関の扉を開けた。



「寒かったぁ〜」



そう言ったあの人の鼻の頭と頬は少し赤い。



「あはは。早く入りな」



ガクの声は優しい。