首もとにチクッとした痛みが走る。 陸は離れクスッと笑った。 『それで男よってこねーよ。』 それって? あたしはポケットから手鏡を取り出して、首もとを見てみた。 すると・・・しっかりと赤いキスマークが 陸は立ち上がって笑うと 『ほら。行くぞ』 と手を差し伸べてくれた。 あたしは陸の手をとり、立ち上がった。 そしていつかの帰り道のときみたいに二人は太陽の光によって繋がった。 今度は手じゃなくて・・・王子の唇とね。 END