シフォンケーキをみて




驚く君の姿は




いつもと少し違ってみえた。





私の頬が赤く染まるのをみて





からかう君はいつもの君。






『サンキュー』





って呟く君の声は




私の心に優しく響いた。






思わず言ってしまう所だった。




あの二文字の言葉を。



もしかしたら




君と私を近付ける言葉。




もしかしたら



君と私を遠ざける言葉。










『好き』














シフォンケーキの甘い香りで




私の想いに気付いて…