「そっか…いやー、やっぱりそうか。 今日の深雪の顔みて、そんな気はしてたんだ!この前とは顔つきが全然違ったから。 そっか、そっか……」 最後の方は自分に言い聞かせる感じに呟いた。 「それにしても、よかったな。付き合うことになったなんて。 この前様子がおかしかったからずっと心配してたんだ。 よかったよかった。」 わざとらしく笑いながら喋ろうとするケンジに心が痛む。涙が出そうになったけど、私が泣いてはいけないからなんとか堪えた。