「でも、二人っきりの時は……いいんだよね?」


そう言ってミツルくんの手が頬に触れる。


「うん……」


返事を合図に軽くキスされる。


「今日も……泊まってく?」


「またソファ?」


ちょっと憎らしい表情を浮かべながらミツルくんが聞く。


軽いキスはだんだんと深いものになっていく。


「ん…は…ぁ」


「一緒に寝ていい?」


「うん……


寝室行こ―――。」



この時はまだ気づいていなかった。


あの、一瞬悲しそうな顔をしたのは、過去にあるトラウマから。


ミツルくんが“秘密”という事で、過去つらい事があったなんて……