帰り道、私の気持ちを表す様に雨が降っていた。 ケンジがそんなに思ってくれてるとは思わなかった。 別れてから、連絡もなかったしあんまりヒドイ事言ったから嫌われているかと思った。 でも、やっぱりあそこまで言ってくれても、戻れない。 戻ってもまた同じ事の繰り返しだと思うから。 複雑な気持ちのまま家に戻った。 家の前まで着くと、部屋の前に誰か立っていた。 誰?やだなぁ。 恐る恐る近づいた。 「深雪さん。」 「え!?ミツルくん??」 部屋の前にいたのはミツルくんだった。