「どーして??・・・」
いや・・・。
ものすごく会いたくなかったのに。
「裕樹っ・・・。血っ・・・血がでてる!」
「そんなの知ってる・・・っ。」
「!?・・・裕樹??早く治療しないとだろ?」
どうしてせんなにかわいい目で私を見つめる事が出来るの??
私がどうしてこうなったか知ってる??
こんな姿で家に帰れるわけないじゃん・・・。
「・・・。母さんも父さんも心配するから、裏口から直接僕の部屋に行こう??」
「・・・」
雅人さんは心配そうに、だけど私の思ってる事が全て分かっているかのように見つめていた。
「もしもし父さん??ごめん、ちょっと、友達の家に泊るから今日は帰れない・・・。うん・・・うん、裕樹ちゃんもだって・・・はいはいっ。」
・・・
雅人さんはうつむく私の腕を、何も言わずにとった。
あいつとは違う・・・。
やさーしくて・・・、ものすごく大切に扱ってくれてる・・・。
