家の空気は冷たく…
お母さんとお父さんの冷たい視線があたしにつきささった…


「お父さんなんで?」

「帰って来たんだ…」

すぐに沈黙がでてしまう…

そんな沈黙をお母さんが最初にやぶった。

「今までお母さんを騙してたのねっ?」

「えっ…っ」
「いつもお母さんにうそついて悪いことしてたのね?」

「っ……」

「もお…勝手になさい。」
「お母さんっ…」

「さわらないでっ…」
「っ………」

「お父さんっ」
「出ていきなさい。お前はうちの子じゃないっ」


「そんな…」

勢いよく駆け出したあたし…
片手にはカッターが握られていた…