意地悪な君と優しい君

図書室に着いて、ドアを開ける。

何で図書室に来たんだろうと考えていると…

いきなり宮原の手が私の腕を掴んでいて、本棚と宮原の間に挟まっていた。

突然の事で良く分からない私は…キョトンとした顔で宮原を見ていた。

「フッそんな目で見て、俺を誘ってんの?」

と、怪しく笑う。

いつもの宮原じゃないみたい。

な、何か…怖い。

「こ、怖いよ。いつもの宮原じゃないよ」

「こっちが本当の俺。いつもとあんまり変わんねぇけどな」

そういって、段々近付いてくる宮原。

「命令…するよ?」

と、妖艶に言う。

もうすぐで唇が触れそうな時、

「キスして?」

「!!!…な、何言ってるの?無理だよ」

「じゃあ…俺からする」

そういって、私の唇に宮原の唇が触れた。

頭が真っ白になった。

「!!!!」

宮原の舌が入ってきた。

私の舌に絡めるように…

「ンッ…ンンッ……あっ…はぁ…ン…んぅ…」

頭がボーッとして、
足がガクガクしてて…

「ンッ…んぅ…はぁ…」

息が出来ない。

しばらくして、宮原は離れた。

「大丈夫か?足…震えてるぞ」

「ん…大丈夫……」

その時、チャイムが鳴った。

「じゃあな。また明日もよろしく」

そう言って、宮原は帰っていった。

心臓がバクバクしてる。

どうしよう。

私はしばらく立てなかった。