意地悪な君と優しい君

私もそろそろ戻ろうとお弁当を持った時、図書室のドアが開いた。

私はパッと入口を見ると、杉川裕がいた。

杉川裕もこっちを見ていて、目が合った。

「ど、どうも」

私は何を言ったらいいのかわからなくて、とりあえず吃りながらも挨拶をした。

「クスッ…どうも」

一瞬笑った杉川裕。笑った顔が可愛くて、私の頬が染まっていく。

「チャイム鳴ったよ?」

杉川裕の言葉で気付いた。パッと時計を見た。チャイムが鳴ってから5分は経っている。

完璧遅刻だ。

「遅刻だ…」

沈む私に杉川裕が言った。

「この間もいたよね?ここでお弁当食べてるの?」

と言って、私が持っているお弁当を指差した。