ビタークリーム


不安に答える

「なんで?」

「いや、一ノ瀬電工の息子かなと」

「あ。うん。晴兄のお兄ちゃんが継ぐみたい」

「ふぅん」

「なー」

晴兄がこっちにきた。

「久しぶり晴兄」

「おう。たまには家に顔出せよ。おばさん寂しがってたぞ」

「んーじゃあ行こっかな。ていうか、晴兄ちゃんと食べてる?」

お腹に手を当てる。

「ぅわっ。ガッリガリ!もちょっと太りなよ」

「なーこそ細!」

晴兄が腕を掴む

そんな二人をみて涼はもどかしくなった。

「涼さ、ヤキモチ?」

「は?」

そこに琉瑠、陸、幸が挙げ足をとる。

「ざけんな」

涼が睨んでも三人は怯まない。

キーンコーン

そこに一時間目の終りを告げるチャイムがなった。