「な、菜乃!」

琉瑠の声にはっとしてみると、

「あ、綾芽っ」

綾芽はクラスのぶりっ子で、皆から嫌われている。

「は?どした琉瑠」

「大丈夫?菜乃ちゃん」

「………うっせぇな。どうしたよ菜乃」

あか茶とアッシュブラウンの前髪がみえる

「!!!!/////」

ち、近い………

陸くんと涼くんが私を覗きこんでいた。

「いや………」

「あ♪陸くぅん」

綾芽が来た。

陸くんが引いてる………

「や、ヤバイよ琉瑠………」

「な、菜乃………」

「なんか怖いなあの子………」

私と琉瑠と幸くんで後退りしながら校舎に逃げる。

それをみた涼くんが

「あいつうざってぇな」

綾芽を軽蔑の眼差しで見てから、私達についてきた。

――――――――――――――――――――

「琉瑠……陸くん置いてきて良かったの?」

「はぁ?あれ助けたら最悪、幸も涼も媚売られるよ?」

「まぁいいじゃん」

「だりぃ………」

少し陸くんに悪い気がしてきて、聞いてみると皆またまた怖い意見。

そこに

「皆ひどくね?」

脱力した陸くんが教室に入ってきた。

「陸残念」

「ドンマイ」

「陸くんごめんねっ」

「だりぃ………」

「いやいや涼は何だよ」