LAST TRAIN



「勝手な事、言わないで・・」

俺は力いっぱい桜姫を抱きしめた。

「玲於君は病気の事、何も知らないから言えるんだよ」

「だったら教えてくれよ」

「・・・」

「受けとめてやるから」

「・・・」

「桜姫」

力を緩めて俺から少し離して桜姫の顔を見た。