LAST TRAIN



あの日から一週間。



あたしは走った。
小走りくらいなら、あたしにだって出来る。


「あの!!」

こっちを振り向いてくれた彼。
嬉しくなった。また会えた!


「・・誰?」

「あの、この前ぶつかった」

「?」

首を傾げる彼。

「覚えてません?」

「ごめん」

やっぱり・・・
覚えてるのは、あたしだけか・・