まだ、意識がぼんやりしている。

時計を見ると……、8時過ぎ。

今日は、休もう。

そう思って俺は、布団にもぐりこんだ。

次に目が覚めたのは、12時前だった。

大分、頭がスッキリしてきた。

ベッドから降りると、机の上に何か紙切れがある。

何だ?


『おかゆを作ったので、温めて食べて下さい。何かあったら、電話ください。tell:090−●●●●−▲▲▲▲   沢村』


沢村若菜、か。

昨日の夜のことをだんだんと思いだしてくる。

で、思いだしてくると、恥ずかしくなっていく。

自分の言動が……、恥ずかしすぎる。

昨日の俺は、なんて甘ったれのヘタレなんだ!

……いや、あれが本当の俺なのかもしれない。

所詮、俺は甘ったれのヘタレだ。

沢村若菜に合わせる顔がない。


「熱っ!」


ヘタレだ、ヘタレじゃない、そんなことを考えながら口に運んだおかゆは、やけどしそうなほど熱かった。

でも、おいしい。