金色の人魚姫

「どうりで似ている訳だ」



そう言って微笑んで
あたしを見つめる





「11年前の恩を返す
お前の母さんに助けられた
やっと恩を返せる」





そういって手を差し出す






「隣町に人魚好きな館長
の人魚の博物館が
あるらしい
何かわかるかもしれない」



博物館………
なんだかよくわからない
けどなにか分かるかも
知れない………







「お願い!!」



あたしはカイリの手を
強く握った