こっちを向かずに答える悠希が怖くて、思わず足が止まる。 足に力が入らなくて、その場に崩れ落ちた。 過ぎていく人はみんな涙でぐちゃぐちゃの顔でしゃがみこむあたしを不思議そうに見てくる。 あたしがいま欲しいのは、あなたたちの視線じゃなくて悠希なのに・・・ 「いやだよ。悠希。ごめんね、頑張るから・・・だから嫌いにならないで・・・」