「変な妄想してないで、勉強しろ。受験生よ」 「なんで居るのよ!」 「水希ちゃんの家庭教師の先生ですから」 参考書を丸めたものでポンッと頭をたたかれる。 「もー乙女の部屋に入る前はノックくらいしなさいよ!」 「したよ」 「聞こえなかった!」 「お前が妄想してたからだろ?」