僕の姫に誓います。


「ボーっとしてねぇでやるぞ」


「は、はい。」


「ここにはこの面積を求める公式を入れて・・・」



一生懸命、説明してくれてるけど顔が近くてなんかうまく呼吸ができない。



時々あたしの顔を見る目にも。

参考書をなぞる男にしては細い綺麗な指にも。

説明のためにせわしなく動く薄い唇にも。



あいつのすべてに。