「なに…」 「あいつさ、元カノなんだ…」 言わないで… わかってるから… 「僕の初恋の人。」 やめて… 「付き合えた時はホントに嬉しかった。」 言わないで、それ以上…やめて… 「でも裏切られた」 「えっ?」 「あいつ浮気してってか僕が浮気相手だったのかな?本命と居るとこ僕見ちゃってさ。最後には‘所詮あんたは遊び’って捨てられちゃったよ…」 「悠希…」 「なぁ水希はさ…僕のこと本気で好きで居てくれるよね…?」 車を端に止めた悠希はそう言ってあたしを悠希の匂いで包み込んだ。