時すでに遅しであの人の写真は悠希の手の中。 「これ…」 一瞬、目を丸くした悠希はしばらくその写真を見つめてた。 それが意味することを理解したあたしは服を着て一階に下りた。 あのままいたら悠希を責めてしまうから。 悪くないのに。 自分の嫉妬で、勝手な感情で。 悪くない悠希を傷つけてしまうから。 だからその場を離れた。