野球少年と彼女と私

「あ〜‥、コウキって奴は!所構わずするタイプだな!女も女だけど。ま、気にせず朝まで飲もうや」

哲平はニヤリと笑い、私の腕を引っ張る。

硬直して動けない。
向井先輩‥お願いです‥‥お願いだから‥‥やめてよ‥。


てか‥‥まさ君もいるんだっけ‥?
‥‥行きたくない。
‥‥行きたくないよ!

まさ君がいる。
まさ君がいる。
まさ君がいる。

私は、不良の輪の先の2メートルまで行って足を止めた。

「みんな〜!ゆかちゃんきたよ〜!」

それなのに。哲平は構わずグイグイ私を引っ張る。
おまけに、私が来た事を皆に言ってしまった。
しかも大声で。

私は、チラッと向井先輩の方を見たら、向井先輩は私を見てた。

目が合う。

‥‥‥上半身裸‥いや、全裸の向井先輩と。

「ゆかちゃんじゃん!!またヤらせろよな!!」


――――――‥‥はあ?