そんな事考えながら
そろそろ起きなきゃな、

なんて思って顔を上げると

目の前にしゃがみ込んでいる
一人の男‥の人。

―――‥‥誰や。

私は一人心の中で突っ込んでみた。

『大丈夫‥‥‥ですか?』

―――‥どうやら心配してくれたらしい"いかにも野球部です"って感じの少年。
少年って言ってもきっと私より年上だ。


「あ、はい」

彼のかぶってる野球帽子で
S高校か、と確信した。