「あ〜っ!!本っ当びっくりしちゃったあ!」


突然耳に聞こえたのは、お弁当を楽しそうに開けたあいの尤もな言葉。


向井先輩が教室を後にしてからというもの、女子はキャアキャアと騒いでいたけど、
何故か私は唖然と突っ立る事しか出来なかった。


妙に納得した。
あんなカッコよくて彼女いないわけない。


「だよねえ〜‥、さすが!」


「でも、ゆか‥いいの??」


‥‥‥え?
いいのって?


と言おうとした時、
「だって、ゆか、向井先輩好きでしょう?」
と、あいは言葉を続けた。