忘れないよ





「うん。いいよ、話し続けて」








「・・・そっか。
先生、話・・続けましょう」








「分かりました。
・・・雪菜さんを、かばったの?よね」








「そうです。
雪菜は大事な妹ですから」








・・・汐見先生に冷たくなったような気がする。








「そう。じゃあ、
誰がそのボールを投げたのか、先生方に調べてもらうわね」








「よろしくお願いします」







「・・・はい。
じゃあ、・・・病院に行きましょう」








「あたしもっ・・・、連れて行って下さい・・・」








あたしは・・・、竜と一緒にいなきゃ








「いいわよ。
貴方は教室に戻って」








「はい。
失礼します」








「梓紗っ」








「ん?どしたの、雪菜」








雪菜は微笑んで、








「ありがとね」








と言った。








「いーよ。友達だもん」








ガラッ








あたしは保健室を出た。








時間的に、体育終わってるよね。