「暑いだけ・・・」
「え、さみぃけど?」
「な・・・何言ってんの?暑い暑い!!」
秋だからねー、最高気温10度だからねー。
「お前アホか」
「・・・もうっ!!寒いよ!」
「そろそろ戻るか。丁度休み時間だしな」
「うん」
寒いから、教室に戻った。
ガラッ
「梓紗ぁぁぁぁぁ!!!」
「ひゃっ」
親友の雪菜が抱きついて来た。
「もーっ、どこ行ってたのさぁ!!!」
「どこって・・・、屋上?」
「鈴木先生超ムカついたよぉ!!」
「どうしたの?」
雪菜とは小1の時からずっとクラスが一緒。
この性格は変わらない・・・。
「もーっ、とにかくムカついたの!」
「分かったから離れてよー」
「ぃやだぁぁぁぁぁ!!!」
「竜ーっ」
竜に助けを求めた。
「え、俺?」
「竜哉くん!いたの?」
「気付かねぇのかよ!
ありえねー・・・、俺影薄っ」
「どーでもいいからどうにかして」
苦しいんですケド・・・・・・。
「清水、離れたら?」
「わかったよぉ・・・」
雪菜はゆっくりあたしから離れた。


