「違います。俺のせいです」
「かばう必要はない。正直に言いなさい」
「だから、俺のせいです」
「三田!こんな奴かばうな」
へぇ、生徒を“こんな奴”呼ばわりか。
別に・・・、いいけどね。慣れてるし。
「こんな奴?」
「そうだ。勉強のできない奴のことなんて、かばわなくていい」
ガタンッ
あたしは、我慢できないくらいうざったくなって、席を立った。
「西嶋、座れ」
「嫌です」
「いいから座りなさい」
担任は、少しずつあたしに近付いてきた。
ついでに、竜も。
「面倒くさいんですよ」
「西嶋ぁ!!!!」
ほらまた、担任はブチ切れてあたしに暴力を振るう。
・・・慣れっこだよ。
パンッ


