「ふむふむ…」 那月は頷きながらハンドルをきった。 「きゃっ!」 ガクンと体がまえのめりになった。 「あっ、ごめん!大丈夫!?」 那月は慌てて私に手を伸ばした。 頬に触れる那月の手。 一瞬、ふわっと甘い…でもすっきりした香りがした。 ドキッ… 女子の香水とはどこか違う。 やば、ドキドキしてる… 「美月ちゃん?顔朱いよ?」