まだ面白くない顔の松田さんは、そう言ってわたしの前から大沢さんを引き剥がす。

大沢さんは、渋々松田さんに続いてスタッフルームへ。


「もっと見ていたいのに」と、子どもみたいに駄々をこねる大沢さんに「もう十分でしょ」と言う松田さん。

松田さんも十分、子どもっぽい。










でも───・・。


笑ったり怒ったり、わたしが2人にそう見えていたのなら。

それは“わたしに”じゃなくて、2人に起こったクリスマスの奇跡なんじゃないかって思う。

だって、ほら。





───シャンシャン
   シャンシャン・・・・

   シャンシャン
   シャンシャン・・・・





今年もあの鈴の音が、どこか遠くで鳴り渡っているのだから・・・・。










        *。゚
.・ ゚゚ ・. 。。 ・ ゚



Merry Christmas!!





-END-