部屋の中はすっからかん 窓ガラスは割れ、天井からも月の光が漏れていた 「あんた…こんなとこで何してたわけ?」 「ん?瞑想とか?」 翔太は意味ありげな笑顔わ浮かべると、近くの木に腰をおろした 「なんつって…。実はオレの逃げ場だったんだよね。このボロハウスは…」 「…逃げ場?」 翔太の顔は暗くてよく見えない 黒い長袖に、ジーパン なんだか横顔も大人っぽくなった気がした