翔太が帰ってきたのはそれから3時間した後だった 夜中の12時 探すのを諦め、ベッドに入ろうと部屋の明かりを消した時だった 『ピリリリリッ』 携帯が赤く光った 私は誰だかも確認せずに電話にでた 『もしもし…』 『あ、理奈ちゃん?翔太だけど…』 驚いた私は気づけば翔太の家の前に立っていた 私は翔太に外に出てくるよう言って、電話を切った 『ガチャ…』 静まりかえった住宅街に響く音 私は翔太と2年ぶりくらいに顔を合わせたのだ