『月鴉だ。で、さっきの話しに戻るぞ。』
勝手に話しに割り込んで偉そうに仕切った。
ほくと「へぇ。月鴉って言うんだ。」
クレシア「あれ?ほくとって月鴉さん・・・・?の事知ってるんじゃ・・・・?」
『その話しは後。
ほくと。玉露の様子がおかしくなった日の前後何かしなかったか?それと、神の怒りってどういう事が・・・・』
太陽の神と月の神が合わさると、太陽と月が相殺し、この世から太陽と月が消滅するのは知っている。だから封じている宝が同じ人にわたるとしたら・・・・月鴉は読んだ。
ほくと「おかしくなった前の日は、どこか行ったきり帰って来なかったよ。」
『(帰って来なかった。そこで‘月雫’を手に入れたとする。)で、次。神の怒りって?』
ほくと「ごめん。ぼく知らないや。」
黙っていたクレシアが口を開いた。
クレシア「私の友達。十年くらい前に‘陽天’に触れて、太陽の神、‘八咫’に憑かれて・・・・」
『おっ、おい。何だその八咫って奴は。』
クレシア「太陽の神の名よ。朱い瞳に金の鳥の体、足が三本あるの。宝に触れると、触れたものが死なない限り、神が宿り、操られるわ。だから、友達も・・・・」
『(‘月雫’を触って、玉露に神がとり憑き、‘陽天’を捜す様に操る。)成る程。その宝、人間がとると憑かれるんだろ?』


今夜は、Moon crowが出る番だ。玉露(玉斗)より先に‘月雫’を取ってやる。