「立てますか?」


沙弥が海翔に聞く。


「む…り。」


“えー!?”


沙弥は困惑するが頼りになる男性が2人いることを思い出し2人の方を向く。



が、2人はワインを飲んでいた。



“なっ、何やってんだぁ!帰るんじゃなかったんかい!!”


心で突っ込みながら2人に声をかける。


「あのぅ…。帰るんですよね?」


「うん?帰るけど俺たち何も食べてなかったから少し腹ごしらえしてから…。」

と、勇一。


“はぁ!?友達がこんなになってるのに?信じられない…。”


「いいんだよ。これが俺達の付き合い方だから。普段は海翔が俺達を介抱しているんだよ。な?海翔!少し待っててくれるか?」


隼人が弁解する。


海翔は静かに手を挙げて応えた。