「こいつに変なことされてない?」


「え?大丈夫でしたよ?」


キョトンとした目をして答える沙弥。



「するわけないだろ。」


海翔がボソッと一言。


隼人がムスッとする。


“この2人、ひょっとして仲が悪い…とか?”



海翔と隼人を交互に見ている沙弥。



それを見て勇一が沙弥の頭を撫でる。



「アハハ。大丈夫だよ。喧嘩するほど仲がいいって言うから!」


ニコニコしながら話しかける勇一に沙弥は頷く。



「ねぇ。何、勝手に頭撫でてるの?」


不服そうな顔で勇一を睨む海翔に勇一は慌てて弁解しようとした。